1月20日 は”玉の輿の日” 一人の芸者と大富豪の物語


玉の輿の日は”1月20日”

1905年 1月20日 アメリカの金融財閥ジョージ・モルガン氏が、祇園の芸妓であるお雪と国際結婚したことを記念として「玉の輿の日」と呼ばれています。

スポンサーリンク



1月20日

モルガン家とは「ロックフェラー」と並ぶアメリカの巨大金融財閥で、当時からアメリカの五大財閥として上げられており、現在でも影響力が強大です。

ジョージ・モルガン氏は、そのモルガン財閥の創始者の甥であり、お雪は京都祇園で働く一人の芸妓であったため「日本版のシンデレラストーリー」だと揶揄されていました。

1月20日

このときの身請け金が4万円という破格の落籍でした。

当時の大卒初任給が30円ほどなので、4万円は現在の貨幣価値に換算すると約4~5億円になります。

愛とルールと恋人と

1901年、当時30歳だったモルガン氏は、恋人と別れたばかりで傷心旅行のため日本に寄りました。

そのときに寄った 「小野亭」で、お雪の美貌と披露した「都をどり」に深い感銘を受けます。

1月20日

惚れ込んだモルガン氏は身請けの提案をしました。

一方で、お雪には恋人がいました。京大生の川上俊介という人物で、良い関係を築いていました。

しかし、芸妓のルールである「身請け」に逆らえません。何度か引き伸ばしてはいたものの、モルガン氏は熱心で、お雪が結婚に承諾するまでに4年間で3度ほど来日しました。

どうすれば良いか、お雪は同じ祇園にある芝居小屋「千本座」の経営者である牧野省三に相談を持ちかけてみます。

1月20日

牧野は冗談めかして「おもしろそうだから、4〜5万円くらいで吹っかけてみろ」とアドバイスをすると、これが通ってしまいます。

そして、この話題を聞きつけたマスコミが「四万円の貞操」という見出しで、新聞で記事にしたため、恋人の川上と関係が悪化し、ついには破局してしまいました。

ルールに従い身請けを決めたお雪は、「日本のシンデレラ」と呼ばれる一方、「カネに目がくらんだ女」としてレッテルを貼られました。

当時の日本は閉鎖的で外国人のイメージが悪かったため、お雪のイメージも悪くなってしまいました。

時代の波に流されて

玉の輿に乗ったお雪は、「モルガンお雪」としてアメリカに移住を決めますが、当時のアメリカには「ジョンソン=リード法」という法律があり、アジア人の移民が制限されていました。何より日本人のアメリカ帰化は許可されていません。

スポンサーリンク



1月20日

しかし現実はさらにひどく、船がサンフランシスコに着いたときに悲劇が待っていました。

当時、人種差別が強かったアメリカでは、日本人芸者を妻にしたモルガンに嫌悪感を抱き、社交界のメンバーが交際を拒否してしまったのです。

そのため、アメリカで生活することを諦め、1907年に二人はフランスに渡ります。フランスの社交界ではその魅力で話題を呼びました。

ようやく平穏な生活を手に入れることができると思っていた矢先、またもや悲劇が待っていました。

1915年、つまり結婚して10年後、モルガンは44歳のときに心臓麻痺で還らぬ人となります。

運命に翻弄されても

第二次世界大戦が始まり、ナチスドイツの侵略計画とともにヨーロッパの情勢が不穏になってきたため、1938年、お雪は京都へ帰ります。

1月20日

しかし、帰国したお雪には「アメリカ人に金で買われた女」というレッテルが貼られており、迎え入れる日本人は悪意と嫉妬に満ち溢れ、好意的ではありませんでした。

さらに莫大な遺産を持っているお雪は、無国籍を理由に財産を差し押さえられてしまいます。

それでもお雪は日本を憎むことなく、夫の友人を介して「京都を爆撃しないでほしい」と懇願し、原爆の射程から外されたと言われています。(諸説あります)

終戦後、キリスト教の洗礼を受けたお雪は洗礼名を「テレジア」とし、京都で余生を過ごします。

1963年に急性肺炎により81歳で亡くなりました。

1月20日

なお、カトリック衣笠教会の聖堂は、終戦後に財産権を回復したお雪の寄付によって1958年に建てられたものです。

(写真は近代建築を訪ねて様よりお借りしています)

玉の輿に憧れる女性は多いといいますが、人生をお金によって左右されてしまった人も少なくありません。

人として生まれ、何が幸せかは生きてみないとわからないものです。

もし川上と結婚していた場合どうだったのか、それは神のみぞ知る運命でしょう。人生は選択の連続ですね。

トップページに戻る

スポンサーリンク



1月20日 は”玉の輿の日” 一人の芸者と大富豪の物語” に対して1件のコメントがあります。

  1. みえ より:

    お雪さんからしてみたら玉の輿だとは思わないですね。
    この話は初めて知りました。女性にとっては興味深いです。

    身請けを逆らうことが出来なかった。
    結婚を承諾するまでに4年
    お雪さんも愛する人と結ばれる事が出来なかった。

    悲劇だらけの人生よく耐えて凄いです。
    この話を読んで涙が出ました。同じ女性として
    雪さんを尊敬します。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です